「碁盤斬り」観た。24年の公開の日本映画。
ネタバレ注意。
主人公と萬屋の距離感、というか関係性が曖昧な感じ。碁をするために、常日頃から行き来する仲として描かれていたはずなのだけど、物語の都合によって、そうでもなくなる。
萬屋が五十両を失くして、その罪を主人公がなすりつけられる(というのも、かなりおかしな展開で。疑われる根拠が薄弱過ぎるが、それはいいとして)。その大変な事件を、萬屋は知らないまま、主人公は人生の危機に陥って、
肝心なことが描かれてない気がする、ずばり、人間が。説明が不足しているのか、そもそも無茶な展開なのか。きっと、説明さえ付け足されていれば、もっと説得力ある物語になった気もするが。
とはいえ、惜しくも良い作品になり損ねたわけでもなく、その欠陥が克服されたとしても、別の不満も感じそうで、
夜のシーンは良い気がする(逆に昼間の映像に安っぽさを覚える)。
原作はないっぽい。それは凄い。碁と侍の組み合わせも良いと思うのだけど。